ひびき灘開発株式会社

エコタウンセンターだより『エコの風』

エコタウンセンターだより『エコの風』

「エコの風」vol.30

大牟田エコタウンの中核施設「エコサンクセンター」
紙おむつのリサイクルを手がけるトータルケアシステム?
 こんにちは。みなさんは「エコタウン」が北九州以外にも現在全国に26箇所あるということをご存知ですか?私たちスタッフは、先月、他都市のエコタウン研修ということで同じ福岡県にある「大牟田エコタウン」へ行ってきました。
水溶化処理によりリサイクルされました
 今回は、全国でもここだけという「紙おむつのリサイクル」について勉強してきました。まずは紙おむつの基礎知識から。
 紙おむつ使用量は年間124億枚です!(大人45億枚+子ども他79億枚)。近年は、布おむつに代わり紙おむつの使用量が増えており、もちろん使用後はゴミになり埋め立てに回ります。紙おむつは、特に水分が多いため焼却処理を行った場合にもエネルギーがかかるそうです。
 紙おむつの構造は、パルプ、ポリマー(尿を吸収し固める)、プラスチック(シートや接着部分)からできています。中でもパルプは直接肌にふれるため、繊維の長い針葉樹のバージンパルプを使用しているので質が良いそうです。
再生パルプは建築資材に
 さて、一番気になる「使用済み紙おむつは何にリサイクルされるのか?」という点ですが、独自に開発された「水溶化処理技術」によって、それぞれの資源に戻されます。
 次に使用済みおむつのリサイクル工程は、大牟田市内の病院や、保育所などの回収ボックスから収集され、工場内に貯留されます。その際の「においは?」というと、予想に反して全くありませんでした。貯留施設は負圧式になっていて貯留槽からにおいが漏れないように工夫されています。
水溶化処理直後のパルプ
 その後、回収袋に入った使用済紙おむつを、分離剤を溶かした分離槽で破袋、攪拌し、パルプの入った原水とプラスチックに分離するとともに、ポリマーから、し尿を脱水させます。
引き伸ばしてシート状にしたパルプ
 続いて、原水を洗浄・殺菌・脱水しパルプを回収します。プラスチックも殺菌・脱水を経て回収。汚物はバクテリアで分解し脱水汚泥として回収します。焼却処理と比較してCO2の排出量を80%削減する事ができるそうです。
 最後に再生パルプはシート状に加工したうえで束ねて防火板製造会社に建築資材の原材料として出荷、プラスチックはRPF(ゴミ固形燃料)に、汚泥は土壌改良剤などの肥料になります。
長社長から説明を受けるスタッフ
 本当はおむつからもう一度おむつを作りたい、と対応して頂いたトータルケアシステム株式会社の長 武志社長が熱く語っておられました。防火板にしてしまうとリサイクルの輪がそこで終わってしまう「おむつtoおむつ」だと再度回収する事が出来、5回くらいはリサイクルできるという実験結果が出ているようです。まだ、実用化には至っていないようですが、何年後かリサイクル紙おむつが出回る日が来るかもしれませんね。【S・Y】

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