ひびき灘開発株式会社

エコタウンセンターだより『エコの風』

エコタウンセンターだより『エコの風』

「エコの風」vol.69

先日、研修で香川県の豊島(てしま)に行ってまいりました。

瀬戸内海に浮かぶ約14?²、人口1000人程の島です。
気候が良く東洋一のオリーブの生産地でもあります。
ちなみにお隣は小豆島です。
さて、そこで起こった「豊島事件」をご存じでしょうか?
1990年に豊島への不法投棄が兵庫県警に摘発された、という事件です。
私はゴミの不法投棄をしていた業者が捕まったという位の認識だったので
今回、詳しく事件の話を聞き驚くことばかりでした。
実際、不法な投棄は1975年から13年間!にも及んでいたこと。
多い時で7万台のトラックが中身のわからない廃棄物を捨てに船で来ていたこと・・・。
そしてそれらは違法な野焼きを繰り返し5〜60万tの廃棄物を含んだ土砂として
海岸にのこされてしまったこと。
当時、野焼きの煙は空気を汚し、土地が汚染されれば水も汚れ、健康被害にもつながりました。
その間、島民の方々は繰り返し持ち込み反対や、撤去の運動をしてきましたが
この要求がなかなか通りません。
最終的に不法投棄で汚染された土砂の完全撤去の約束を取り付けたのは
なんと摘発から10年後の2000年!!でした。

文字通り豊かな島、豊島を取り戻そうという当たり前の要求が
通らなかったという事実にとても悲しくなりました。

専用の処理施設が出来たものの、今でもまだ処理は終わっていません。
13年分の廃棄物を含んだ土砂はトラックへ積み込み毎日船で隣の直島へ持って行って
処理しています。
今回、35年にわたり実際に運動された方の実感のこもったお話を聞き、自然環境を
取り戻すには長い年月と費用、そして労力がかかること、それに至る関係者の時間は
取り戻せないこと、改めて廃棄物は適正処理がいかに大事かということを実感しました。
豊島の不法投棄の現場から車で3分もすると、小学校、中学校が1校ずつという
なんとものどかな風景が広がっています。
帰りのフェリーの時間もあり2時間ほどのあわただしい見学でしたが、またゆっくり訪れたいなと思いました。
【S・Y】

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